教授あいさつ
平成16年7月より徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部発生発達医学講座小児医 学分野(小児科)を担当させて頂いております。

私は、昭和55年3月に本学を卒業した後、小児科学教室に入局し本学附属病院をはじめ香 川県、高知県の小児科研修病院にて、同門の先輩諸先生方から一般小児科臨床の基礎を教え て頂きました。この間に経験させて頂いた症例はどれも心に強く残っていますが、中でも難 治性ネフローゼの患児の治療の困難さを痛感し腎疾患診療を自分の小児科医としてのサブス ペシャリテイにしようと決心しました。その後、新潟大学腎研究施設や米国ユタ大学医学部 ヘルスサイエンスセンター腎臓研究室にて研究に従事する機会を得、臨床研究者としての方 向性を定め現在に至っております。

もとより当院小児科教室は歴代教授のご努力により、新生児疾患や小児の腎・自己免疫疾患、 循環器疾患、血液・悪性疾患、代謝・内分泌疾患、神経疾患の各分野に精通した専門スタッ フが揃っており、新生児期から成人するまでの慢性、難治性疾患の治療、管理のみならず、 疾患の予防、早期発見に努める保健活動までもカバーして県内外の子ども達の健康を守る砦 として機能してきました。また、研究面でも国際的に高い成果を数多く挙げています。

今まで発展してきたこれらの各診療、研究分野をさらに大きくするとともに、大学病院とし て世界に向けて先端的な小児医療とサイエンスの成果を発信できますよう教室員一丸となっ て取り組んでいきたいと思っております。

少子化の今こそ、明日を担う子ども達が健康に育まれることが国家的要請となっております。 新生児から成人に達するまでを細やかにカバーする小児、成育医療と小児科医の役割が重要 視される所以です。さらに最近、小児救急や新生児医療といった活動の場が広がるにつれて 小児科医の需要は益々大きくなっております。私達の未来そのものである子ども達を守る小 児医療・医学は、親と子の " 夢 " や " 希望 " があふれる大変やりがいのある分野です。 意欲のある若手医師の皆様の小児科への参入を大歓迎致します。